わたしたちが目指すのは、
美しい余韻を残すチョコレート。
それぞれのカカオが持つフルーティさと、
チョコレートに仕立てた時に現れる
甘く優しい香りの共存が成り立つもの。
シンプルだからこそ誤魔化せない。
手をかけた分だけ返ってくる。
ひとつひとつを積み重ねて
美しい香りを導き出す。
手仕事の意味はそこにあると思う。
工房のある美しい里山から
美しいチョコレートを。
生み出すことの喜びを知ると同時に
仕上げることの苦しさや
続けることの厳しさとも
向き合い続なければならない。
積み重ねた時間だけが手仕事には宿る。
美しい自然への敬意と感謝を忘れずに、
こぼれ落ちる恵みを、丁寧に、一粒ずつ、
ただこの手に受け止める。
箱を開ける瞬間の嬉しい予感。
少しだけ時間をかけて、
ゆっくりと味わってもらいたい。
静かに蓋が開いた時に、
少しでも私たちの想いを
受け取ってもらえるように。
ゆっくりと。